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おぶ とらまさ

飯富虎昌

1504.? 〜 1565.11.7

 
飯富虎昌のイラスト
  

飯富虎昌は、現在の山梨県にあたる甲斐国の武将です。武田信虎に叛き、敗れたのち信虎・信玄の二代に仕えました。武田軍の代名詞となる赤備えの騎馬隊を率いた元祖で、数々の戦いで武功を挙げます。信玄の嫡男・義信の傅役を務めますが、父子の不和に巻き込まれ、謀反を疑われて自害しました。享年62歳。

飯富虎昌は何をした人?このページは、飯富虎昌のハイライトになった出来事をなるべく正しく、独特の表現で紹介しています。きっと飯富虎昌が好きになる「元祖・武田の赤備えだったが謀反の企てが弟に暴かれた」ハナシをお楽しみください。

  • 名 前:飯富虎昌
  • あだ名:甲山の猛虎
  • 官 位:兵部少輔
  • 出身地:甲斐国(山梨県)
  • 居 城:内山城 → 塩田城
  • 子ども:2男
  • 父と母:飯富道悦 / 不明

元祖・武田の赤備えだったが謀反の企てが弟に暴かれた

戦国最強と称された武田騎馬隊。全身を赤い軍装で統一した騎馬武者の威風堂々(いふうどうどう)とした姿に、見る者は憧れ、対戦する者はうんちを漏らすほどビビりました。

この最強騎馬隊は『武田の赤備え』と呼ばれ、徳川家康らの脅威となりました。その元祖となった人物が飯富虎昌です。『甲山の猛虎』の異名を持つ豪傑(ごうけつ)でした。

千曲之真砂ちくまのまさご』という信濃(しなの)の出来事を記した書物では ”あたかも猛虎が羊群(ようぐん)に突入したるがごとく、全軍巨大な火の玉に見えたり” と、飯富虎昌の苛烈(かれつ)な戦いぶりを伝えています。


洗うのが面倒くせえ
返り血の赤備え

飯富虎昌は合戦のたびに数えきれないほど敵の首を取ってくるため、鎧兜はいつも返り血を浴びて真っ赤でした。はじめは洗い流していたのですが、そのうち洗うのが面倒になります。

飯富虎昌はひらめきます。
赤く染めちゃえ

はじめから鎧を赤くしておけば返り血の汚れも気にならない。洗わなくてOK!ということで、飯富虎昌は頭から足先まで朱色に染めた甲冑を着るようになりました。

すると、目立つようになったからか、敵が寄ってくるようになりました。おかげでより多くの首を取れるようになり、一石二鳥でした。

さらに飯富虎昌はひらめきます。
みんなにも着せちゃえ

飯富隊は家を継げない次男以下の者たちで構成されていました。この者たちに手柄をあげさせたい。全員を赤装備にすると飯富隊の戦果は爆上がりします。飯富虎昌の赤備えは、おのずと武田の精鋭部隊になりました。


坊ちゃんの企みが
弟にバレる

妙なところに落とし穴はあるものです。
数々の武功を挙げ、武田家の御曹司(おんぞうし)・武田義信の傅役(もりやく)(世継ぎの教育やお世話をする人)にも抜擢(ばってき)された飯富虎昌は、押しも押されぬ宿老筆頭に出世しました。

ところが、1560年に今川義元が桶狭間で討死すると状況が一変します。

武田信玄はこの機会に今川氏を攻める意向を固めます。今川家から嫁さんをもらっていた武田義信は、父の野心に嫌悪(けんお)し、信玄の暗殺を計画します。義信から父親のように(した)われていた飯富虎昌は相談を受けます。

しかし、これは完全なる謀反(むほん)(たくら)み。飯富虎昌は葛藤(かっとう)します。この様子を見ていた弟・飯富源四郎は計画に気付き、信玄に兄を告発。信玄に捕えられた飯富虎昌は、この『義信事件』の首謀者(しゅぼうしゃ)は自分であると主張して一切の罪をかぶりました。

生涯を簡単に振り返る

1504年、飯富虎昌は甲斐国(かいのくに)・飯富村に飯富道悦(どうえつ)の子として生まれます。国人領主でしたが、周辺勢力と結託して武田信虎に反抗し、敗れて服従します。その後、信虎を追放する計画に加担して、武田信玄を当主に擁立しました。赤備えの騎馬隊を率いて武田家の信濃国(しなののくに)攻めで活躍。家中随一の宿老になります。

信玄の長男・義信の教育係を務めますが、今川氏に対する方針の違いから父子が不仲になると問題が起こります。義信が信玄の失脚(しっきゃく)を望み、謀反(むほん)を計画。このことを弟の飯富源四郎が信玄に密告されてしまいます。

最後と死因

武田義信は幽閉され、飯富虎昌は信玄暗殺を(くわだ)てた罪により切腹しました。1565年11月7日、死因は自害。62歳でした。信玄の計らいで弟・源四郎は山県(やまがた)姓を名乗るようになり、飯富氏は謀反人(むほんにん)として断絶しました。

飯富虎昌の性格と人物像

飯富虎昌は「たくましい父親のような人」です。

剛勇無双で敵味方どちらからも怖がられています。しかし、部下に手柄を立てさせてあげたいという気持ちから赤備えを与えるなど、少々乱暴ですが面倒見がよい一面があります。

信玄の嫡男(ちゃくなん)であった武田義信を思いやる気持ちが強く、なんとかしてあげたい行動からは我が子に接する親のような印象を受けます。事実、虎昌に教育された義信は勇敢な若武者に育ちました。

武田二十四将に数えられる名将ですが、資料によっては除外されている物もあり、義信事件が災してアンタッチャブルな存在に扱われることも。

能力を表すとこんな感じ

飯富虎昌の能力チャート

敵中に飛び込んで無数の首級(しゅきゅう)をあげるなど、飯富虎昌は個の強さが際立ちます。それに牽引(けんいん)されるように赤備え部隊が戦場を燃え上がらせました。

歴史シミュレーションゲーム「信長の野望」シリーズに登場する飯富虎昌の能力値も参考にしています。

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飯富虎昌の面白い逸話やエピソード

信玄暗殺計画と義信への親心

弟・源四郎(山県昌景)の告発によって、信玄暗殺計画は白日(はくじつ)のもとにさらされ、飯富虎昌は切腹となりましたが、これは虎昌が暗殺計画を弟に暴かせたという説があります。

武田家の嫡男(ちゃくなん)・武田義信の傅役(もりやく)を務めた飯富虎昌は、義信に味方したいが、信玄なくして武田家を存続させることは不可能と考えます。そこで、この(くわだ)てを弟に気づかせるようにしたといいます。手塩にかけた育てた義信を(かば)いたい親心でした。

信玄と義信の父子は折り合いが悪く、今川家に対する方針の違いから不仲が決定的になり、義信は廃嫡(はいちゃく)&甲府に幽閉されます。それから2年後、虎昌が守ろうとした武田義信も自害しました。

飯富虎昌の有名な戦い

上田原の戦い うえだはらのたたかい 1548.3.23 ● 武田軍8千 vs 村上軍5千 ○

上田原(長野県上田市)に進軍した武田晴信と守勢・村上義清の合戦。これまで無敗で快進撃を続けていた晴信がはじめて大きな敗北を喫した。武田勢・板垣信方の油断を見逃さなかった村上義清の猛攻撃によって、武田軍は板垣ら重臣を失い、武田晴信も負傷した。

上田原の戦いで飯富虎昌は敗れています。
この戦いで武田家を支えてきた重臣ふたりが討死し、虎昌は筆頭宿老になります。この後に村上義清に内山城を攻められますが、見事に撃退しました。

川中島の戦い かわなかじまのたたかい 1561.10.18 △ 上杉軍1万3千 vs 武田軍2万 △

北信濃を国人衆のもとに取り戻そうとする上杉謙信と、これを支配しようとする武田信玄の合戦。千曲川(長野県長野市小島田町)を挟んで5回対戦したが、決着はつかず。激戦となった第4次・八幡原の戦いでは、謙信が武田本陣に突撃し、信玄を斬りつけたエピソードがある。

川中島の戦いで飯富虎昌は引き分けています。
飯富虎昌のターニングポイントになった戦いです。
赤備えを率いるようになり、要所である内山城や塩田城を信玄から任されます。飯富隊の活躍が目覚ましかったのは第1次合戦。内山城をめぐる攻防で、村上軍8千を8百の手勢で撃退しました。

飯富虎昌の詳しい年表と出来事

飯富虎昌は西暦1504年〜1565年(永生元年〜永禄8年)まで生存しました。戦国時代初期から中期に活躍した武将です。

15041飯富道悦の子として甲斐国に生まれる。
153128今井信元、栗原信友らと挙兵。武田信虎と争うが敗れて服従する。
153835諏訪頼満&村上義清との戦に参加。数敵不利を覆して97の首級をあげる。
154138武田信虎を追放する武田晴信(信玄)の計画に加担する。
次代・武田晴信に仕える。
154845”上田原の戦い”村上義清との戦に参加。
村上義清が内山城に攻めてくるが、撃退する。
155047武田晴信の嫡男・義信の後見人を任じられる。
155350”第1次川中島の戦い”長尾景虎(上杉謙信)との戦に参加。信濃国・内山城を攻められるが8千の兵を8百の手勢で撃退する。
信濃国・塩田城に入る。
155754”第3次川中島の戦い”長尾景虎との戦に参加。塩田城の守備を任される。
156158”第4次川中島の戦い”上杉政虎(長尾景虎=上杉謙信)との戦に参加。高坂昌信と妻女山の上杉本陣を攻める別働隊を率いる。
156562武田信玄の暗殺を武田義信、飯富虎昌、長坂昌国、曽根虎盛が共謀する。弟・源四郎(山県昌景)に告発される。【義信事件】
信玄暗殺未遂の嫌疑により自害。
戦国時代で飯富虎昌が生きた期間の表

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飯富虎昌の顔イラスト