戦国時代の旧国名(地名)令制国の石高と地域の大名
- 畿内
- 東海道
- 東山道
- 北陸道
- 山陰道
- 山陽道
- 南海道
- 西海道
戦国時代の令制国をマーキングしたシンプルな日本地図で、旧国名が都道府県のどこにあたるのかまとめたページです。石高、拠点になった城、戦国時代に起こった主な合戦、有名な戦国武将など、ぱっと見てわかる旧国名・令制国の一覧をお楽しみください。
- 『律令制』のもとで区分けされた地方行政区分のこと。
- 奈良時代から明治時代まで用いられた地名で『旧国名』ともいう。
- 現在の都道府県よりも細かく区分けされている。
- 畿内と七道の8つの地区に分かれている。
このページでは、平安時代から江戸時代まで用いられた旧国名をもとに、室町時代から安土桃山時代、江戸時代初期の令制国をまとめています。
1467年〜1615年までに起こった合戦、その地域で有名な戦国武将、拠点として使われていた城、土地の生産高を表す石高を掲載しています。
畿内の旧国名・令制国
畿内とは、天皇がいる都の周辺地域のことで、律令制における政治の中心地でした。
「天下を取る」の『天下』とは、畿内を指すとも考えられ、畿内での権力者を天下人と呼びました。首都および首都近郊にあたるので、今であれば首都圏のような地域です。
現在の京都府、大阪府、奈良県に該当する地域が含まれる行政区分です。
大和国 やまとのくに
山城国 やましろのくに
摂津国 せっつのくに
河内国 かわちのくに

- 都道府県
- 大阪府東部
- 石高
- 24万石
- 拠点の城
- 高屋城
- 合戦
- 応仁の乱、犬田城の戦い、太平寺の戦い、教興寺の戦い、若江城の戦い、高屋城の戦い、
- 有名な武将
- 三好長慶
和泉国 いずみのくに

- 都道府県
- 大阪府南西部
- 石高
- 14万石
- 拠点の城
- 岸和田城
- 合戦
- 永正の錯乱、深井の合戦、久米田の戦い、和泉の戦い、千石堀城の戦い
東海道の旧国名・令制国
東海道とは、太平洋に面した本州中部のことで、畿内から見て東に向かう海沿いの地域です。平安時代から幹線道路として利用されており「東の海を通る道」という意味から東海道とされています。
現在の三重県、愛知県、静岡県、山梨県、神奈川県、東京都、埼玉県、千葉県、茨城県に該当する地域が含まれる行政区分です。
伊賀国 いがのくに

- 都道府県
- 三重県西部
- 石高
- 10万石
- 拠点の城
- 伊賀上野城
- 合戦
- 天正伊賀の乱、上野城の戦い
伊勢国 いせのくに

- 都道府県
- 三重県北中部
- 石高
- 57万石
- 拠点の城
- 大河内城、安濃津城、亀山城、長島城、亀山城、田丸城
- 合戦
- 茂福合戦、大河内城の戦い、長島一向一揆、安濃津城の戦い
- 有名な武将
- 北畠具教
志摩国 しまのくに

- 都道府県
- 三重県東部
- 石高
- 2万石
- 拠点の城
- 鳥羽城
- 合戦
- 鳥羽城の戦い
- 有名な武将
- 九鬼嘉隆
尾張国 おわりのくに
三河国 みかわのくに

- 都道府県
- 愛知県東部
- 石高
- 29万石
- 拠点の城
- 岡崎城、安祥城、長篠城、吉田城、刈谷城、新城城
- 合戦
- 今橋合戦、安城合戦、小豆坂の戦い、三河忩劇、雨山合戦、日近合戦、寺部城の戦い、善明堤の戦い、藤波畷の戦い、三河一向一揆、二連木城の戦い、野田城の戦い、長篠の戦い
- 有名な武将
- 徳川家康
遠江国 とおとうみのくに
伊豆国 いずのくに

- 都道府県
- 静岡県伊豆半島
- 石高
- 7万石
- 拠点の城
- 韮山城
- 合戦
- 小田原征伐、山中城の戦い
甲斐国 かいのくに
相模国 さがみのくに
武蔵国 むさしのくに
安房国 あわのくに

- 都道府県
- 千葉県南部
- 石高
- 5万石
- 拠点の城
- 館山城
- 合戦
- 稲村の変、犬掛の戦い
- 有名な武将
- 里見義康
上総国 かずさのくに

- 都道府県
- 千葉県中部
- 石高
- 38万石
- 拠点の城
- 久留里城、椎津城、万喜城、大多喜城
- 合戦
- 三船山合戦
- 有名な武将
- 本多忠勝、里見義堯
下総国 しもうさのくに

- 都道府県
- 千葉県北部 / 茨城県南西部
- 石高
- 39万石
- 拠点の城
- 結城城、古河城、森山城、佐倉城
- 合戦
- 行人台の戦い、国府台の戦い、臼井城の戦い
常陸国 ひたちのくに

- 都道府県
- 茨城県
- 石高
- 53万石
- 拠点の城
- 太田城、府中城、小田城、下妻城、水戸城、土浦城
- 合戦
- 三村の戦い、山王堂の戦い、手這坂の戦い、平塚原の戦い、小川台合戦
- 有名な武将
- 佐竹義重
東山道の旧国名・令制国
東山道とは、畿内から東へ向かう本州内陸部を通じて東北地方まで含む地域です。国境の山々を貫いて「東の山を通る道」として東山道とされました。畿内と北方諸国をつなぐ最短ルートです。
現在の滋賀県、岐阜県、長野県、群馬県、栃木県、山形県、秋田県、福島県、宮城県、岩手県、青森県に該当する地域が含まれる行政区分です。
近江国 おうみのくに
美濃国 みののくに
飛騨国 ひだのくに

- 都道府県
- 岐阜県北部
- 石高
- 4万石
- 拠点の城
- 桜洞城、帰雲城、松倉城、荻町城
- 合戦
- 八日町の戦い
信濃国 しなののくに
上野国 こうずけのくに
下野国 しもづけのくに

- 都道府県
- 栃木県
- 石高
- 37万石
- 拠点の城
- 宇都宮城、烏山城、大田原城、唐沢山城
- 合戦
- 片角軍萱の戦い、宇都宮錯乱、竹林の戦い、縄釣の戦い、河原田合戦、猿山合戦、関東享禄の内乱、多功ヶ原の戦い、唐沢山城の戦い、足利城の戦い、金ヶ崎合戦、沼尻合戦、薄葉ヶ原の戦い
出羽国 でわのくに
陸奥国 むつのくに
北陸道の旧国名・令制国
北陸道とは、日本海側の本州中部一帯の地域です。畿内と日本海側の中部諸国をつなぐ幹線道路の名称であり「陸の道」という意味から、古くは『クヌカノミチ』とも呼ばれました。
現在の福井県、石川県、富山県、新潟県に該当する地域が含まれる行政区分です。
若狭国 わかさのくに

- 都道府県
- 福井県陵南
- 石高
- 9万石
- 拠点の城
- 後瀬山城
- 有名な武将
- 丹羽長秀、京極高次
越前国 えちぜんのくに
加賀国 かがのくに
能登国 のとのくに

- 都道府県
- 石川県北部
- 石高
- 21万石
- 拠点の城
- 七尾城、松波城
- 合戦
- 弘治の内乱、七尾城の戦い、末森城の戦い
- 有名な武将
- 前田利家
越中国 えっちゅうのくに

- 都道府県
- 富山県
- 石高
- 38万石
- 拠点の城
- 魚津城、富山城、増山城
- 合戦
- 田屋川原の戦い、般若野の戦い、境川の戦い、新庄の戦い、尻垂坂の戦い、月岡野の戦い、魚津城の戦い、富山の役
- 有名な武将
- 上杉謙信、佐々成政
越後国 えちごのくに
佐渡国 さどのくに

- 都道府県
- 新潟県佐渡島
- 石高
- 2万石
- 拠点の城
- 雑太城
- 合戦
- 佐渡征伐、河原田城の戦い
山陰道の旧国名・令制国
山陰道とは、日本海側の本州西部一帯の地域です。太陽は南から射すため「中国山地の北側は山の陰になる」ことから山陰道とされています。畿内から日本海側を西に向かう幹線道路は、国道9号として継承されています。
現在の京都府、兵庫県、鳥取県、島根県に該当する地域が含まれる行政区分です。
丹波国 たんばのくに
丹後国 たんごのくに

- 都道府県
- 京都府北部
- 石高
- 11万石
- 拠点の城
- 建部山城、田辺城
- 有名な武将
- 細川藤孝
但馬国 たじまのくに

- 都道府県
- 兵庫県北部
- 石高
- 11万石
- 拠点の城
- 此隅城、竹田城
- 合戦
- 野田合戦、竹田城の戦い
因幡国 いなばのくに

- 都道府県
- 鳥取県東部
- 石高
- 9万石
- 拠点の城
- 鳥取城
- 合戦
- 毛利次郎の乱、湯所口の戦い、鳥取のたのも崩れ、鳥取城の戦い、鳥取城の渇え殺し
伯耆国 ほうきのくに

- 都道府県
- 鳥取県中部・西部
- 石高
- 10万石
- 拠点の城
- 羽衣石城
- 合戦
- 橋津川の戦い、弓浜合戦、長和田・長瀬川の戦い、河原山城の戦い
- 有名な武将
- 尼子晴久
出雲国 いずものくに
石見国 いわみのくに

- 都道府県
- 島根県西部
- 石高
- 11万石
- 拠点の城
- 山吹城、津和野城
- 合戦
- 大内道頓の乱、忍原崩れ、降露坂の戦い
山陽道の旧国名・令制国
山陽道とは、瀬戸内海に面した本州西部一帯の地域です。太陽は南から射すため「中国山地の南側は陽があたる」ことから山陽道とされています。古来より、大和朝廷と九州の太宰府を結ぶ重要な幹線道路として利用されました。
現在の兵庫県、岡山県、広島県、山口県に該当する地域が含まれる行政区分です。
播磨国 はりまのくに
美作国 みまさかのくに

- 都道府県
- 岡山県北東部
- 石高
- 19万石
- 拠点の城
- 高田城、津山城
- 合戦
- 天神山城の戦い
- 有名な武将
- 尼子晴久
備後国 びんごのくに

- 都道府県
- 広島県東部
- 石高
- 19万石
- 拠点の城
- 比叡尾山城、新高山城、神辺城、鞆御所、比熊山城
- 合戦
- 神辺合戦、布野崩れ
- 有名な武将
- 尼子晴久
安芸国 あきのくに
南海道の旧国名・令制国
南海道とは、四国とその周辺の地域です。畿内の南から瀬戸内海へとつながる幹線道路があり「南の海を通る道」という意味から南海道とされています。
現在の和歌山県、三重県、兵庫県(島部)、徳島県、香川県、愛媛県、高知県に該当する地域が含まれる行政区分です。
紀伊国 きいのくに

- 都道府県
- 和歌山県 / 三重県南部
- 石高
- 24万石
- 拠点の城
- 雑賀城、新宮城、和歌山城
- 合戦
- 雑賀攻め、太田城の戦い、高野山攻め、紀州征伐、紀州一揆
- 有名な武将
- 豊臣秀長
淡路国 あわじのくに

- 都道府県
- 兵庫県淡路島
- 石高
- 6万石
- 拠点の城
- 洲本城
讃岐国 さぬきのくに

- 都道府県
- 香川県
- 石高
- 13万石
- 拠点の城
- 天霧城、十河城
- 合戦
- 十河城の戦い、引田の戦い
- 有名な武将
- 長宗我部元親、細川高国
土佐国 とさのくに

- 都道府県
- 高知県
- 石高
- 10万石
- 拠点の城
- 岡豊城、本山城、安芸城、中村御所、浦戸城
- 合戦
- 長浜の戦い、潮江城の戦い、八流の戦い、四万十川の戦い
- 有名な武将
- 長宗我部元親、細川高国
西海道の旧国名・令制国
西海道とは、九州とその周辺の島々を含めた地域です。畿内から見て西にある島部へ向かう幹線道路で「西の海を通る道」という意味から西海道とされています。
現在の福岡県、大分県、佐賀県、長崎県、熊本県、宮崎県、鹿児島県に該当する地域が含まれる行政区分です。
筑前国 ちくぜんのくに
豊前国 ぶぜんのくに
豊後国 ぶんごのくに

- 都道府県
- 大分県
- 石高
- 42万石
- 拠点の城
- 府内館、臼杵城、岡城
- 合戦
- 勢場ヶ原の戦い、九州征伐、駄原城の戦い、山野城の戦い、栂牟礼城の戦い、鶴賀城の戦い、戸次川の戦い、府内城の戦い、臼杵城の戦い、鶴崎城の戦い、日出生城の戦い、梓越の戦い、石垣原の戦い、佐賀関の戦い
- 有名な武将
- 大友宗麟
肥前国 ひぜんのくに

- 都道府県
- 佐賀県 / 長崎県
- 石高
- 31万石
- 拠点の城
- 佐嘉城、伊万里城、勢福寺城、平戸城、日之江城、大村城
- 合戦
- 玉之浦納の反乱、田手畷の戦い、川上峡合戦、今山の戦い、沖田畷の戦い、九州征伐、勝尾城の戦い、鷹取城の戦い
- 有名な武将
- 龍造寺隆信
肥後国 ひごのくに
日向国 ひゅうがのくに

- 都道府県
- 宮崎県
- 石高
- 12万石
- 拠点の城
- 縣城、都於郡城、飫肥城、佐土原城
- 合戦
- 梅北一揆、庄内の乱、稲津の乱、
- 有名な武将
- 島津義弘、島津貴久
大隅国 おおすみのくに

- 都道府県
- 鹿児島県東部
- 石高
- 18万石
- 拠点の城
- 高山城、加治木城
- 有名な武将
- 島津義弘、島津貴久
薩摩国 さつまのくに

- 都道府県
- 鹿児島県西部
- 石高
- 23万石
- 拠点の城
- 内城、伊作城、出水城、鹿児島城
- 合戦
- 伏野原の戦い、九州征伐、平佐城の戦い
- 有名な武将
- 島津義久、島津貴久
壱岐国 いきのくに

- 都道府県
- 長崎県壱岐島
- 拠点の城
- 勝本城
対馬国 つしまのくに

- 都道府県
- 長崎県対馬島
- 拠点の城
- 金石城